クラックの補修は、クラックの太さにより対処方法が違います。

0.5㎜未満のクラックの場合は、
フィラーを刷り込んで塗布し平らにするだけでOKです。

0.5㎜以上のクラックの場合は、
コーキング処理若しくはエポキシ樹脂注入により補修を行います。
方法は、このような2つの方法により行っていきます。

① Uカット工法

  • Uカット処理
  • 電動カッターを用いて、クラック幅を10㎜×10㎜程度に
    Uカット処理し、綺麗に清掃します。
  • コーキング施工に先立ち、プライマーを塗布します。
  • 2液形コーキングを、充填します。
  • コーキングが硬化した後、カチオンフィラーで平らに仕上げます。
  • フィラーとは、ドロドロとした下塗り材であり、
    塗膜厚が厚くなる肉厚によりクラックを平らにして補修します。

② エポキシ樹脂注入工法
  • φ5㎜の電動ドリルで、コンクリートの裏側に達するまで注入孔をあけて、
    圧縮空気を吹き付けてコンクリート粉末を綺麗に清掃します。
  • 注入孔の位置に、注入台座を取り付けます。
  • クラック部分にプライマーを塗布し、
    厚さ2㎜程度になるように2液性コーキングを充填します。
  • 低圧ポンプ若しくは注入器具を用いて、エポキシ樹脂を充填します。
  • エポキシ樹脂硬化後、注入器具を取り除きます。

この様なクラック補修施工は、特殊な作業となります。
その為、外壁塗装や防水工事の職人さんであれば誰でも行える事ではありません。

特に、エポキシ樹脂の作業というのは材料を規定通りに
扱って施工を行う事で効果を発揮させる事へと繋がりますので、
クラックの専門家である職人さんに工事を依頼しなければなりません。

訪問販売等の業者に外壁クラックを
指摘されて施工をお願いするお客様も居るようですが、
エポキシ樹脂の施工は有資格者しか
出来ませんので絶対に依頼しないようにしましょう。

エポキシ樹脂施工の場合、国家資格における
樹脂接着剤注入技能士という資格があります。

樹脂接着剤注入技能士を最低でも1人置いて
工事を行わないといけませんので、
エポキシ樹脂の工事を行う場合は、
有資格者の有無を確認するようにしましょう。

クラックの補修をしても
本当に状態が復活するのかと、
疑問に思われる方も
いらっしゃると思います。

クラック補修する事で
得られる事といえば、
これの2つが挙げられます。

  • コンクリート自体の耐久性や防水性の性能の復活
  • 鉄筋コンクリート自体の耐力低下の復活

出来てしまった穴をふさぐ事と一緒ですので、
穴をふさいで余計な侵入を防がなくてはいけません。

クラック補修をしなければならない状態とは、
これらの状態が挙げられます。

これらの状態が見受けられましたら、
クラック補修をしなければいけないサインとなります。

  • クラックによりコンクリート落下の恐れがある状態
  • クラックが見受けられ、進行する恐れがある状態

クラック補修をしなければいけない
目安としては、名刺がクラックに
入るか入らないかです。

名刺が入らない程度の太さのクラックは、
補修の必要がありません。

名刺が入るほどの太さのクラックは、
補修を行わなければいけない太さとなります。

名刺さえ持っていればどなたでも
出来る確認ですので、
ご自分でも確認してみるようにしましょう。

鉄筋コンクリート造の建物の外壁に
よく見かける不具合といえば、
クラックではないでしょうか。

鉄筋コンクリート造の場合、
躯体の乾燥によってある程度の
クラックが発生してしまう事は
避ける事が出来ません。

しかし、長く放置しておくと
大変な事になってしまいます。

外壁塗膜に軽微なヘアクラック程度の
細いクラックであれば、
表面に薄くクラックが出来た程度
ですので全く問題ありません。

しかし、ヘアクラック以上の太さの
クラックを放置しておくと、
このような恐ろしい事へと発展してしまいます。

  • コンクリートの中性化
  • 空気の中にある炭酸ガスや湿気や
    雨水等の侵入により、コンクリートが
    中性化してしまいます。

    中性化が進んでしまうと、
    コンクリート自体の耐力へ影響を
    与えてしまい、コンクリートとしての
    本来の強さを失ってしまいます。

  • 鉄筋が錆びる
  • コンクリートの中性化を放っておくと、
    やがて中の鉄筋にまで及びます。

    鉄筋が錆びてしまい、鉄筋の効果を
    発揮出来なくなってしまいます。

  • 雨漏りに繋がる
  • クラックが深く浸透してしまうと、
    雨水を建物内部にまで浸透させてしまい
    雨漏りへとつなげてしまいます。

この様な重度な状態にならない為には、
適切なクラックの補修が必要となります。